羽ばたけトリ先輩

羽ばたけトリ先輩

沖縄生活10年。独学で行動心理学を学んでいてます。人間関係や動物のしつけなどに応用中なので、そこから感じたものや、雑記的な内容を書いています。

アトピー性皮膚炎を我慢しなくても大丈夫!大人になって重症化した原因から元の生活に戻るまでをまとめてみた。②

こんばんはトリです。

前回の記事の続きです。

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重症化した僕がおこなった治療や、学習入院で勉強したことをまとめたいと思います。

 アトピーを悪化させる要因

ここは僕が大阪にある病院「大阪はびきの医療センター」で2週間の学習入院をしたときに学んだ内容です。(旧大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター)

地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター

アトピー性皮膚炎と戦うためには、正しい医学的な知識を持っていると心強くなりました。当時の僕の身体についてしっかり考えることが出来た要因の一つです。

アレルギー体質と呼ばれる体質にはリンパ球のバランスが大きく関わっていると考えられています。(大切なので飛ばさないでね)

アトピーに関わるTh1型、Th2型リンパ球とは

リンパ球にはそれぞれ役割があり、様々な種類がいます。

その中でも、アトピーに関係が深いのが「Th1型リンパ球」「Th2型リンパ球」です。この2つのリンパ球のバランスが崩れる。もっと具体的にいうと、Th2型リンパ球の数がTh1型リンパ球より優位に立った結果、アレルギーに傾きます。

  • Th1型リンパ球とTh2型リンパ球がある
  • Th2型リンパ球が優位になると湿疹が起きる

Th2型リンパ球はIgE抗体を生産します。

よって、以下の様な流れが生まれます。

  1. Th2型リンパ球が優位になる。
  2. IgE抗体が体内で生産・増加する。
  3. アレルギー反応(湿疹)が起きる
  4. 湿疹によりTh2型リンパ球増加
  5. 1に戻る

この流れが、アトピー性皮膚炎患者の体内で繰り返されることによって、あの壮絶な皮膚のかゆみを生み続けるわけです。

 

かゆみによって傷つけられた皮膚は、バリア機能が低下し抗原となる物質が侵入します。これにIgE抗体が反応し新たなアレルギーが生まれ、様々な刺激に対してアレルギーを起こします

つまり

  • アトピー性皮膚炎によってアレルギーが増え、アレルギーによってアトピー性皮膚炎が悪化する

という構図が完成します。

治療の目安を見てわかるように

さて、僕が2週間の学習入院でまず最初にやった事ですが、それは血液検査です。

ここでは血中のTARC値(タルク・ターク)を測定しました。

このTARC値こそ、今回の治療の要であり最重要ポイントです。

大事なのでもう一度書きます。

アトピー性皮膚炎を治したければTARC値を測れ

ってことです。

 

さて、この血液検査では全身にどの程度炎症が起きているのかを図る必要があります。

これが分からないと治療の方針や薬の量を決めることが出来ないからです。

ところが僕が行ったことのある皮膚科は、お医者さんの経験に基づく薬の量しか出してくれなかったのです。

 

当然僕の身体の炎症は、健康な方と比べることが出来ないほどの状態でした。

皮膚の見た目はこんな感じ↓

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では、TARC値で表すとどうなるのか。

上の写真の状態でTARC値を測ったところTARC値6700という値が出ました。

一般の成人が持つTARC値の基準は500以下なので、約13倍です。

明らかに異常な数値でした。

病院の先生に聞いたところ6700というのは結構な高値を示しているそうで、重症化したアトピー性皮膚炎となります。

僕はこの状態から2週間でTARC値を500以下に下げました。

アトピー治療での薬の使い方

僕が2週間の学習入院でおこなったこと。

それはステロイド剤を塗って保湿です。

ここで思い出してほしいのですが、20年以上もステロイド剤を使って効かなかった僕の身体が、なぜステロイド剤で一般の成人レベルまで症状が改善されたのか。

それは薬を使う量にありました。

 

病院の講習ではこの「炎症」「薬の量」を火事と消防車が出す水量で説明していました。

今までの僕は大火事に対して水鉄砲で消火をしていたわけです。

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大火事にはあの太いホースで、尋常じゃない量の水を使って対処しないと火なんて消えません。

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僕の場合、圧倒的に「薬の量が足らなかった」のです。

薬の塗り方

TARC値を下げる場合は「全身で起こっている炎症を0にする」つもりでステロイドを塗ります。

アトピー性皮膚炎の場合、炎症は殆ど皮膚で起きているので塗り薬が良いです。

僕の場合1日3回を頭からつま先まで塗りました。なので、大量の薬が必要となります。

チューブ1本が5g。これを1回で全身塗るとすれば5~7本は必要でした。(性器は避けます)

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1日3回塗るとした場合、21本ほど。皮膚のシワに沿って塗り残しが無いように塗り込みます。

その上から保湿用の包帯を巻き、1日3回。

1週間もすれば、皮膚の炎症は引いてきました。

ステロイドを塗ることで以下の様な流れが出来たからです。

  1. ステロイドを塗る
  2. 血管が収縮する
  3. 皮膚の赤みが引く(炎症が引く)
  4. 血中のTARC値が下がる
  5. Th2型リンパ球が減る
  6. ステロイド効果によって皮膚が薄くつるっとなる
  7. バリア機能復活
  8. 1に戻る

この流れによって、バリア機能0だった僕の皮膚は本来のバリアを取り戻し炎症が引いたわけです。

この状態が2週間続いた退院するころには、僕のTARC値は500以下になっていました。

入院した直後先生が言った

「2週間で元の状態に戻します」

は、まさに有言実行されたわけです。

1年前の腕と比べ炎症は全くありません。

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もちろん、皮膚の炎症が無くなってもアトピーは体質です。しっかり(僕の場合は半年以上)薬を上の方法で塗り続けました。

TARC値を500以下に維持しつつ、薬を毎日塗るから2日に1回、3日に1回と間隔的に塗っていき、現在は1か月に1回全身に塗る程度に収まってます。

今日に至り、全身の90%がアトピーで炎症していた僕の皮膚は一般の男性と同じになりました。

 

ここまでのまとめです。

  1. 病院でTARC値を図り炎症状況の可視化
  2. ステロイド剤を惜しまなく、全身に毎日塗り込む
  3. 保湿は忘れない
  4. 定期的にTARC値を図り500以下を維持

これを意識すれば、アトピー性皮膚炎で困っている方に光が見えます。

ステロイド剤の副作用

ステロイドには副作用があります。

  • 皮膚が薄くなる
  • リバウンド
  • 内臓に負担
  • ニキビ

今回のケースで僕が使ったのは軟膏タイプのステロイド「アンフラベート0.05%」ですが、リバウンドは実感しておりません。

恐らくですが、皮膚のバリア機能がしっかり働いた結果、薬に頼らなくても大丈夫な皮膚が増えたからだと思います。

 

皮膚が薄くなるのは、今回の場合良い方向に働きました。

炎症によってゴワついていた皮膚が薄くなり、元の状態に戻っています。

 

内情に負担がかかる副作用は怖いですが、担当医に聞いたところ飲み薬の場合に起きるそうで、皮膚に塗る軟膏では気にしなくてよいそうです。

 

ニキビは皮膚が正常に戻った証拠らしいですが、市販の薬でもケアできます。顔に塗っていたアンフラベート軟膏はプロトピック軟膏に替えました。

アトピー性皮膚炎を悪化させないために

イライラしたとき、皮膚を掻きむしってしまうのってアトピーあるあるですかね?

アトピーはストレスとも大きな関りがあると考えられています。そのため、自分自身でストレスマネジメントをする必要があります。

ストレスが大きくなると以下の様な弊害が生じます。

  • 不安・イライラ・考えのゆがみ・集中低下
  • 身体の疲労・肩こり腰痛・便秘
  • 酒たばこ増加・過食・ミス増加

これらは全てアトピーに影響を及ぼします。

自分のストレスサインに気付き、身体の不調やイライラに早い段階で対処しましょう。

具体的な対策

もしストレスに直面した時は以下の様な具体的な対策を講じた方が良いです。

  • 行動の実行(ストレス源から逃げる)
  • 視点の転換
  • 気分の転換
  • 他人に助けを求める

人間一人では生きていけません。

助けを求めましょう。

逆に効果のない対処は以下のようになります。

  • 回避的な考え
  • 自責
  • 希望的観測
  • 他人のせいにする

問題解決への積極的な行動が見られないため、現状何も変わりません。

質の良い睡眠

睡眠の質もアトピーに関係があります。

質の良い睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され皮膚に影響を及ぼします。

逆に質が悪いと、精神が緊張状態になりストレスがかかります。

質の良い睡眠はとれていますか?

最後に

3000文字を超えた長文になりストレスになったかもしれません。

重要な部分を抑えていただければ飛ばし読みでも構いません。アトピーを持って悩んでいる方がいたらぜひ読んでほしいと思います。

 

アトピーは完治の難しい病気ではありますが、うまく付き合っていくことは可能です。

酷い状況だった僕は、生活の中で希望を見つけれない状況に陥りました。今回の記事で同じ境遇の方の希望になれば幸いです。

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