羽ばたけトリ先輩

羽ばたけトリ先輩

沖縄生活10年。独学で行動心理学を学んでいてます。人間関係や動物のしつけなどに応用中なので、そこから感じたものや、雑記的な内容を書いています。

後輩指導で悩んだ僕があえて相手に向けて出すヒントを減らしてみた話

こんばんはトリです。

人や動物たちに何かを教える、または伝える時に過保護な僕は持っている知識を総動員します。

その失敗から、方法を変えて実践した話をまとめてみました。

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 相手に何かを伝えるという難しさ

世の中の、おそらく全ての会社には先輩後輩が存在していると思いますが、ほとんどの場合、新人には教育担当が付き一人前の社員ないし一人である程度の仕事や問題解決が出来るまでサポートをすると思います。

 

このブログを読んでいる人たちの中にも「教育担当」や「指導係」、「管理職」といったポジションについている方がいらっしゃると思います。

 

相手に何かを伝える、教えるって大変ですよね。

「大変だから良い給料もらってるんだろ」って言われてしまうかもしれませんが(僕は薄給)、その労力たる金銭では解決できないほどの場合もあります。

 

僕が最近感じた難しさは以下の通りです。

  1. 時と場合によって対応が違うケース
  2. 教えたつもりが全く伝えられていなかったケース
  3. 教えたつもりで、相手も理解したつもりが出来なかったケース

この三点において、非常に難しさを感じます。

時と場合にって対応が違うケース

「臨機応変」という言葉がありますが、僕は新人相手にこの言葉を使うのは酷いのではないかと感じました。

 

「時と場合によって臨機応変に対応してください」

という教え方は

  • 対応の引き出しがある人
  • 考えの選択肢が多い人
  • ある程度の決定権をもつ人

が使えるテクニックと感じたからです。

こうした人たちは、持てるテクニックを駆使し様々な選択肢の中から、その場面に最適な選択肢を決定し、その結果に責任を持つことが出来るからです。

 

でも、たいていの新人はそういったものは皆無です。

これでは臨機応変なんて使えやしません。

教えたつもりが全く伝えられていなかったケース

最初の項目の様なミスをしてしまうと、相手に「臨機応変な対応をして!」とは使えないなと感じ、今度はとにかく細かい指示を出しました。

  • 晴れているときはこうして!
  • 雨の時はこうして!
  • 大雨はこうして!
  • 小雨はこうして!
  • 風が強い日は!
  • 風向きがこっちの日は!

見事に失敗です。

「はい!わかりました!」

結果、望んだものにはなりませんでした。

教えたつもりで、相手も理解したつもりが出来ていなかったケース

二つ目の方法で失敗すると「教え方が駄目だった」という考えに至りました。

そこで、さらなる細かい指示を考え、歩くスピードや身振り手振りの向きなど、軍隊でも作るのかと言わんばかりに教えだします。

 

もちろん、相手も「この時は?」や「こんな時は?」など、真剣に考えてくれますし、質問もしてくれます。

さすがに、こんなに細かい指示を出すと「こうした場合はこうする」というのが定着すると考えたのですが、結果は失敗に終わりました。

 

その時も全力で「細かく」教えようとしますが、思うような結果に繋がることは少ないです。

ヒントを出したがる奴ほど教え下手

僕がたどり着いた答えがこれです。

 

「ヒントを出したがる奴ほど教え下手」

 

最近、こうした経験から「細かくヒントを出して教える」ということに違和感を覚え始めました。

出された方は一生懸命頑張りますが、思っている仕上がりと差が出てしまいます。

 

僕も自分の仕事があるため、付きっ切りというのは難しいのですが、教える難しさを痛感しました。

動物たちのトレーニングも同様に、教えようと「あの手この手」とヒントを出せば出すほどドツボにはまる事が多々あります。

動物たちからしても「こいつ何言ってんだろう?」と感じているのかもしれません。

無駄なヒントを減らした結果

以前からこのブログでお話ししているように、僕が仕事で使っている心理学「行動分析学」では、行動の後に「強化子(きょうかし)」という刺激を与えます。

 

ざっくり言うと「相手を褒める(快刺激)」のです。

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失敗した場合は無かったことにし、正しい事や望むことをした直後に褒めます。

こうしてトライ&エラーを繰り返し経験させて、褒められる方法を自然と選択するよう仕向けるのです。

 

この褒める時はいきなりゴールは求めず、相手が出来る簡単なことから挑戦させます。

つまり、この「相手が出来る簡単な事を褒める」というのが、人や動物にとって「最高のヒント」になるわけです。

 

例:子供が勉強しない

こうした場合はどこのご家庭でもあります。

こうした場合「一番簡単に相手ができる事」を最初の目標にします。

  1. 椅子または勉強机に座ったら褒める
  2. 座ったまま鉛筆持ったら褒める
  3. ノートを開いたら褒める
  4. 1問でも解いたら褒める
  5. 2問でも解いたら褒める

こうしたように、簡単なことから沢山褒めてレベルを上げることによって、職場で担当していた動物のトレーニングもスムーズにいきました。

 

結果、無駄にヒントを出すよりヒントを絞りった方がスムーズに伝わったのです。

ヒントを出すとき意識したポイント

スムーズに伝わったと書きましたが、もちろん場合によっては「直接的なヒントを出す」必要もあります。

 

いろいろ試行錯誤した結果、ヒントを出すタイミングは「考えが止まりそうなとき」「相手の行動に変化が無くなったとき」が良いのかなと感じました。

しかもヒントを出す量は「相手が理解できる最小のもの」の方が、良い結果に繋がったケースが多いのです。

 

過去に馬の調教をしたことがあり「マテ」を教えました。

担当した馬は「マテ」と合図を出すと3秒ほど待って勝手に草を食べ始めてしまうのです。

 

最初は進展もなく「あの手この手」で教えようとしましたが上手くいきませんでした。

そこで「シンプル」にしたのです。

  1. 「マテ」と合図を出す
  2. 1秒待つ
  3. 2秒待つ
  4. 3秒前で馬が待てる最小の声で「マテ」と伝える

こうして、馬が勝手に草を食べず待てたことに褒めてあげます。

あとは最小の声で出す「マテ」をより小さな声で出し、最終出さないようにしていきました。

 

この結果、担当していた馬は現在「食べていいよ」というまで待てるように成長しました。

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同様に後輩へ出すヒントも「最小限」にしてみた結果、自分で考えトライ&エラーを繰り返し、その中から引き出しを作るようになりました。

 

そうして僕の「無駄なヒントを出す指導方法」は終了したのです。

最後に

教えるという難しさに悩むことは、みなさん一度は通る道だと思います。

今回学んだポイントは2つ

  1. 細かいヒントは相手に伝わらず、混乱や誤解を招く原因になる
  2. ヒントは相手が必要なタイミングで理解が出来る最小の量を出す

です。

 

「なんで理解できないのか」と相手を攻める気持ちも分からなくはありません。しかし、今回のケースのように「ヒントをごちゃごちゃ出し過ぎた」結果、自分の意図が伝わらなかった可能性もあるんだなと実感しました。

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